藍染工房『一草isso』トップページ
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@ 藍 草
藍草にはたくさんの種類があり、古代より世界各地で青色染料として用いられてきました。
インド藍やヨーロッパのウォード、日本ではアッサム地方原産で雲南地方より渡来したと いわれている琉球藍、東南アジアより中国を経て来たといわれている蓼(タデ)藍などが あります。これらはいずれも青色色素のインジゴを得るのと保存に有効であるということから、 藍草を発酵させて沈澱藍やすくもに加工して染料にします。
A 阿 波 藍 の 歴 史
阿波藍の起源は明らかではありません。
1585年に蜂須賀家政が伝えたとも、あるいは、室町時代にすでに阿波国の重要な財源の一つになっていたともいわれています。 江戸時代、阿波藍は藩の保護・奨励の下、隆盛を極め、全国の市場を独占し阿波の社会や経済、文化に多大な影響を与えてきましたが、 明治36年をピークにして、安価なインド藍や容易かつ大量に染めることができる合成藍の輸入に押されて、 その生産量は激減していきました。
長い時間の経過の中で、現在は一般的な好みが自然志向・本物志向となり天然のものへの憧れや理解が深まり、 見直されつつあります。
B 藍 の 栽 培
2月の節分の頃に苗代に種をまきます。
4月になると移植し、7月に1番刈り、8月に2番刈りをします。
刈りとった葉は1日太陽にあて乾燥させたのち、葉と茎に分離します。 これらをさらに乾燥させすくもにするための葉藍に仕上げます。
C す く も
タデ科の蓼藍の藍草を栽培・収穫・乾燥させたのち、藍師とよばれる人たちの伝統的な技術により製造されたものを すくもといい、これが藍染の原料です。すくもは乾燥した藍の葉を堆積し潅水(かんすい)と切り離しを 5〜7日ごとに15〜20回くり返して発酵させます。約3ヶ月で発酵が終わり黒褐色の固形物となればでき上がりです。
D 藍 を 建 て る ― 染める
藍は水に溶かすだけでは色を出しません。
藍を染液にするには、すくもに強アルカリの液とぶどう糖などの栄養源を加えて発酵させなければなりません。 その工程を「建てる」といいます。
(この工程でさまざまなケミカルな材料を使用する方法もありますが、一草issoでは昔ながらの天然染料のみを使用しています。)

藍甕にすくもと木灰汁(アルカリ液)、ふすま、石灰をこねたものをいれます。
2〜3日で表面に赤紫パール色の膜が生じたら石灰を足し、木灰汁でゆっくり量を上げていくと染色ができるようになります。 液の中に布を入れて引き上げると最初は茶色っぽく、そして鮮やかなグリーンを帯びた藍色になります。 水洗いすると美しいブルーがあらわれ、染め重ねると黒に近い程の深い色になります。

参考資料:徳島県藍染研究会
「藍・Indigo」